21世紀のふくしま「浜街道」を考える集いへの参加
21世紀のふくしま「浜街道」を考える集いの発足
シンポジウム「まちづくりと浜街道」は、(社)日本青年会議所が提唱する「地域主権」の精神に基づくものである。
この「地域主権」とは、国や地方の在り方を見つめ直すところから始まり、膨大で強靱な国の権限に対してや、中央依存の中央集権型社会システムに対し、地方にも自主的かつ自己責任による権限の行使ができる、また、民主主義の原則に沿った市民活動の場となる地域を創生するため、地方自治を市民のために市民の手で取り戻すことの必要性を地域みんなで考え、市民の意識改革、システムの変革を求めることである。
今、地域の住民一人一人が、すべてのことを他人事のように感じることなく自分のことと考え、自分でできることは自分でする勇気の持つ必要性を育み、地域の自立のため地域が地域として地域でできることへのシステムの獲得に向かって、市民・行政・企業・NPOが共に協力し合い、市民生活に必要な機能を市民が主役となって整備する体制づくりが必要である。
その考え方や意見を各々が自分に問い、主体として、地域の特性に見合った、生かす議論を展開し行動をすることである。
つまるところ、私たちは、「自分でできることは自分でやる、自分できないことは国がやる。」「混迷の時代、自分で何をしなければならないのか」という考えに立ち、共に考え、共に協力し、共に行動し、共に明るい豊かな社会を目指すということである。
その精神に立てって、住民と行政が話し合う場を、富岡町在住の遠藤一善さん、楢葉町在住の猪狩芳樹さんを中心に【21世紀のふくしま「浜街道」を考える集い】として発足することになった。
「浜街道」は、古代から重要な道として岩城相馬街道、東街道などと呼ばれていた。
陸前浜街道と正式に名称として付けられたのが明治五年。
街道は、歴史を遡るところ、奥州征伐のため源義家や征夷大将軍坂上田村麻呂また、伊能忠敬が訪れた道であり、太平洋に直ぐに面している。
現在、「浜街道」は相双地域の海岸線を南北に貫く新たな幹線道路と位置づけられている。
広野町から小高町まで七町を通る総延長55?の道路で県道広野小高線として整備される。
従来の道路整備などに充ててきた原子力発電所の核燃料税に併せ、初のケースとして電力移出県等交付金とを財源とし県道整備に活用されることになっている。
全国有数の電源地帯をつなぐ新動脈は8割程が未整備の現状であり、完成までには時間がかかる見通しである。
相双地方では、1996年3月の県道昇格した広野・小高線(通称・浜街道)の整備計画が進行し今日に至るまで、来る21世紀へ向け、南北に伸びる国道6号線沿いにJ・ヴィレッジ、原子力発電所・火力発電所が立地し、常磐自動車道の延伸からの広野・富岡I. C .の整備が着々と進み、地域内は、極めてポテンシャルが高まって来ている現状にある。
南北に長い相双地方では、従来、北の相馬が仙台方面に、南の双葉は、いわき市又は関東方面に「顔が向いている」と言われた。
買い物やレジャー等はじめ最近は通勤・通学でも両方向へ引き寄せられる傾向にある。
相双地方各地のスポーツ・文化施設等は、既存の施設を互いに補いながら利用すれば、地域間交流のより効果的な経済性が見いだせるものである。
医療については、24時間体制の緊急救命センターを備えた総合病院がなく、幹線道路が国道6号線だけという現状では一刻を争う場合搬送時間がかかってしまう。
道路は、生活圏の拡大につながりとても大切ものである。
福島県相双建設事務所主催のコンセプト委員会によれば、「浜街道」は、従来の行政指導の「みちづくり」から、新たな時代に向けて民間の声を反映させる官・民一体の「みちづくり」という大変有意義な画期的な道づくりとされている。南双葉青年会議所においては、整備計画と伴に、行政との勉強会そしてシンポジウムを通して「みちづくり」に取り組んで今日を至っている。
浜街道整備のコンセプトは、21世紀の「道」であり、ひとが使い、まちをつなぎ、うみにこだわる彩りを、そこに住む住民が積極的に提案・提言をし、住民と行政のパートナーシップで創り上げていく「ミレニアムロード」である。
地方分権が進む中、「浜街道」を考えることにより、行政に頼るのではなく、自分の出来ることに知恵を出し、協力し合い、活力ある地域(ふるさと)を子孫へと継続すべく、将来の双葉のまちを創る意見の交流の場として設立した。
誰でもが参加でき、誰もが自由に発言し、みんな一緒に、21世紀の相双地方の「まち」づくりへの架け橋・魅力ある「浜街道」を、住民・行政によるパートナーシップで創り上げていくものである。
その後、双葉南地方の楢葉町でのJ・ヴィレッジの架け橋の勉強会、「みちづくり」を通しての近隣生活の道、縦軸・横軸の道への研究と提案はじめ、「まち」づくりへ向けた「みちづくり」への取り組みが展開されている。
これからの実践活動には、 ウォークラリー、マラソン等そして、花植えから花街道を創る夢が込められている。
歴史を遡り、浜通りは勿来の関以北3文の国といわれ、奥州伊達藩・奥州相馬藩・奥州棚倉藩・奥州磐城平藩の時代を経て江戸文化の醸成が叶わなかった地域だった。
二十一世紀は、相双地方にとって新しいの文化圏を築く時代だろうと思う。
新しい交流環境は、行政と連携し住民自らが考え行動することにより「みち」とパラレルで展開する。
21世紀のふくしま「浜街道」を考える集いが、今後の活動により広域にパートナーシップを組み、「ふるさと」を想う心で「みち」づくりを考え、21世紀の夢ある「まち」づくりとして一つ一つ叶うことを心から願っている。
社会においての学舎
平成13年2月19日、J・ヴィレッジに於いて、(社)日本青年会議所南双葉青年会議所15年記念事業のシンポジウム「まちづくりと浜街道」が開催された。
地域の方々200名ほどが参加された。
県道広野・小高線(通称浜街道)の整備に地域住民の意思を反映させるためのものであり、
道づくりとまちづくりの関わりについて意見を交換した。
シンポジウムでは、坂本晃一福島県土木部長が基調講演を述べられた。
浜街道は、地域の人々が考えながらつくる道であると強調された。
これを受けて、パネルディスカッションでは、「海の見える花街道を目指してはどうか」など提案が出された。
そして討論の終わりに、双葉の道を考える会を発足させ、住民と行政が話し合う場を継続させていきましょうという内容になった。
最後に、藤田保雄福島県相双建設事務所長より、今後も結束して活動を進めることを述べられた。
(社)日本青年会議所とは、20代から40歳までの若人が、一人の人間に未知なる可能性を大いに秘めて、人間社会を、造るのも、替えるも、私たちひとりひとりであるという信念の上に、人間社会の創造、活動する提言の場であった。
私は、9年間在籍し、休日のわずかな時間での足らない参加活動であったが、お陰様で40歳を迎え卒業させて頂いた。
「僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る。…」
17年前、設立にあたった先輩のみなさまは、道なきところに双葉南地方に南双葉青年会議所の道を造ってくださった。
後輩は、先輩方のその姿に感銘をうけ、学んだ。
現在、日本社会は、新年を控え、いろいろな分野でカゼから肺炎を起こしているかのように、課題が山積している。
日本人の個人金融資産は、千四百兆円といわれている。
その多くを保有するこの中高年世代が、生き方を探り、歴史、化学、美術、文学など幾多の分野を学ぶだけではなく、社会で自ら表現する方向に動くことを求められ、そしてその時、日本は変わるのだと提言されている。
その提言について、人間は、96%の潜在能力、4%の自意識から活動が生まれる、そこに、問題意識が感じ取り、現実に満足することなく、明日の新しい一歩を造っていく一助と成り得るのが青年会議所活動である。
青年会議所は、価値観の転換を迫られる時代のなか人生を通して、先輩を師と仰ぎ、後輩と共に手を携え、様々な職種の方との人間構築について学ぶことができる、学舎であった。
私たちは、情報の時代とされる21世紀を、経済も政治も教育も情報の情から人間の情に一体化して、友情・情熱・感情から大きな感動を生み出し、いろいろな情を発見しながら、豊かな社会を築いていかなければならないだろう。
それは、持ち前の元気を出して、志を強く勇気と希望を胸に刻み、意欲を持って行動することである。