「教育」について思うこと
親の役割について
日本人は、頑張るのを美徳とする。
昔からとにかく頑張るっている人は立派な人で、怠け者はだめな人で、日本人の歴史はガンバルその歴史でもあった。
もうすぐ、アメリカソルトレイクシティー冬季オリンピックが開催されるが、戦前のオリンピックでNHKのアナウンサーが「前畑カンバレ 前畑カンバレ カンバレ カンバレ!」と絶叫し、国民が感動した。
そのあとすぐに頑張ッて日本国領土の拡充を目指し戦争に突入した。
太平洋戦争は構造的には物質主義と精神主義の戦いだった。
物質を消耗した日本軍部は上陸してくる戦車に、頑張れば竹槍でも戦車は突き刺せると虚しい終末を閉じた。
戦後は、頑張って経済高度成長に邁進し、経済大国として見事に復興した。
日本人は、失業率5%を越える今日に至るまでずっとガンバリ続けている。
子供たちも、この構造的なガンバリズムの中で、長い間その価値感において育てられてきた。
頑張るには目標が必要であり、勉強競争社会は生まれた。
点数による評価は、最も大切な人生の舞台(組織)のためのものであり、頑張ることで得ることができる。
昨今の新聞紙面の報道で、目を覆いたくなる事件は、この社会と教育の乖離が有無ことに大きく根ざしているのではないかと感じる。
高度経済成長は地域社会を変え、そして子供を変えた。
地域社会の共通の精神的価値は姿を変え、自由・人権第一、個が大切、みんな平等という価値が世のすみずみまでいき渡った。
自分のしたいことは何でもやっていい、子供をおさえるのはまずいという考え方である。
躾のあり方も変化しているのだろう。
子供たちは、かつての社会とは全く違い、親や学校の先生以上に何十倍の情報量を得ているのである。
知育と徳育は教育の根本であり、人間形成の土台となり普遍的である。
子供にとって、徳育教育は極めて大切であり、小さい時にしっかりとした基礎の出来た人間は大きくなっても人の道をはずれることはないだろう。
地域においての古いものを残し新しいものを創世し発展していこうという原点は、父母と学校の先生が語り合い本当の子供らしい思想、態度を身につけた少年少女を育てようとする教育の原点と合い等しいものではないだろうか。
感受性の強い子供たちに求められる環境を思案する時、来春から実施される学校週五日制について、私たちは子供たちと「生きる」ことを考えなければならないと思う。
文部科学省の「生きる力」「ゆとり」を確保する学校週五日制は、学校だけでなく、家庭と地域社会の三者で教育を分担するべきだとされており、なかでも父親の家庭教育参加を促されている。
労働省の調べでは、従業員1000名以上の企業では週休二日が70%を越したが、従業員100名未満の企業では 18.7 %にとどまっているとされる。
文部科学省の調べでは、父親が一日のうち子供と一緒に過ごす時間は、タイの6時間、アメリカの 4.88 時間、イギリスの 4.75 時間に比べ、日本では 3.32 時間となっている。
また、フランスでは家庭と地域の機能を拡充する施策が進み学校四日制へ移行する動きが出ているのに対し、アメリカでは教会、家庭の教育力が落ちて子供の非行が深刻になり、五日制から六日制への移行を求める声が強くなっているという。
学校における事件が発生すると、世の父親たちはすぐ学校の責任を問い「道徳教育」必要論を唱えるが、社会道徳教育が必要なのは「親」、特に「父親」の側にあるかもしれない。
父親の道徳とは自分の子供に真剣に向き合い、一緒に考え共に悩む決意であると考える。
浜通りの高等教育について
高等教育は、大学数・進学率において、双葉地方は全国水準からみて低く福島県やいわき市を含む浜通りにも共通した課題である。
電源立地地域としての双葉地方を一つにした発想から、真の生活水準の向上を図るべく教育の面では工学系を主とした短期大学等の高等教育機関の設立が必要との声があった。
この高等教育機関は、浜通りの高等教育をテーマとして捉える必要があると考えられる。
浜通りの大学、短大はいわき市に集中している。
相双地方への設立の手がかりとして、自治体が結束して誘致、国内外の教授を受け入れる環境づくりが大切であると思われる。
小子化と教育において、小子化問題では、十六年連続で十五歳未満の子供が減少している。
「子供の競争心が薄れ、自主性が育たない」「学校行事が難しくなる」「大学の定員割れ」「新たな大学の設置が困難」などの問題点が挙げられ、教育改革が必要とされている。
社会と大学の関係では、社会と連動する形で福祉・医療・情報関連の学部の人気が高まっている。
小子化による定員割れが深刻化している現状については、新設を目指すには福祉系など人気の高い学部を見極める必要があろう。
四年制改編を視野に入れた短大、既存校学部の誘致の視点も在る。
浜通りへの大学設置は社会の情勢ににらみ誘致すべきと考えられる。
高等教育の充実は、地域のシンクタンクの役割をはたし、地元の人材育成、地場産業への貢献等に寄与し若者も地域も魅力的なものにする。